生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

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ブルックナーについて 1

作曲家:アントン・ブルックナー(Anton Bruckner)について、私見を述べさせて頂きます。

Bruckner_20110317202158.jpg


ブルックナーは、
1824年にオーストリアのアンスフェルデンで生を受け、
1896年にウィーンで、その72年の生涯に幕を下ろしています。

結論を述べると、
ブルックナーは世界で最も優れた交響曲作曲家ということが出来ます。
その理由は、後々述べさせて頂きたいと思います。

さて、交響曲作曲家といえば、どのような作曲家がいるのでしょうか?
年代順に並べてみます。



ハイドン (Franz Joseph Haydn 1732年 - 1809年)
モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart 1756年 - 1791年)
ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven 1770年 - 1827年)
シューベルト (Franz Peter Schubert 1797年 - 1828年)
メンデルスゾーン (Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy 1809年 - 1847年)
シューマン (Robert Alexander Schumann 1810年 - 1856年)
ブルックナー (Josef Anton Bruckner 1824 - 1896年)
ブラームス (Johannes Brahms 1833年 - 1897年)
チャイコフスキー (Peter Ilyich Tchaikovsky 1840年 - 1893年)
ドヴォルザーク (Antonin Dvorak 1841年 - 1904年)
マーラー (Gustav Mahler 1860年 - 1911年)
シベリウス (Jean Sibelius 1865年 - 1957年)
ヴォーン・ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams 1872年-1958年)
プロコフィエフ (Sergei Sergeevich Prokofiev 1891年 - 1953年)
ショスタコーヴィチ (Dmitrii Dmitrievich Shostakovich 1906年 - 1975年)


有名どころとしては、この辺りでしょうか。

現在、交響曲として認識されるスタイルを完成させたのは、ハイドンでしょう。
ハイドン、モーツァルト辺りでは、交響曲は音楽形式の内の一つだということが出来ます。

しかし、ベートーヴェンというギャンブラーが、この交響曲というジャンルに、
「人生観」というカンフル剤をドーピングすることにより、
交響曲は他の音楽形式から、特別なものに昇華されることになります。
(ロマン派という時代を反映した、常道の表現手段だと思います。)

ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」から、
それが顕著に表れているように思います。

この、人生観の表明としての交響曲は、
ベートーヴェン以後、マーラー辺りまで適用されているように思います。

その後は、ハイドン、モーツァルト辺りの時代に先祖返りし、
音楽形式の内の一つといえるようなものに戻ります。

これから述べさせていただくのは、ロマン派時代の交響曲、
つまり、ベートーヴェンからマーラーまでの交響曲の歴史になります。

なぜ、私がブルックナーを世界最高の交響曲作曲家として認識しているのか、
各作曲家の作品群を例に、今後更新していきます。




ブルックナーの作品・生涯について、分かりやすくまとめられています。

作曲家 人と作品 ブルックナー (作曲家・人と作品)作曲家 人と作品 ブルックナー (作曲家・人と作品)
(2006/05/01)
根岸 一美

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ブルックナーの交響曲第4番のスコア(楽譜)です。

OGTー204 ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 第2稿(1878/80) (Osterreichische Nationalbibliothek Internationale Bruckner‐Gesellschaft miniature scores)OGTー204 ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 第2稿(1878/80) (Osterreichische Nationalbibliothek Internationale Bruckner‐Gesellschaft miniature scores)
(1999/12/02)
L.ノーヴァク、 他

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ブルックナーの交響曲第4番の素晴らしい演奏をご紹介致します。

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
(2007/11/07)
ヴァント(ギュンター)

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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2011/03/18(金) 00:05:40|
  2. ブルックナー:交響曲
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チェリビダッケ批評 14 ブルックナー 交響曲第4番『ロマンティック』 変ホ長調


ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)
(2001/05/16)
チェリビダッケ(セルジュ)

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EMIから販売されている、チェリビダッケの演奏をレヴューします。
これは第14回目のレビューになります。

第14回目の曲目は、


"ブルックナー 交響曲第4番『ロマンティック』 変ホ長調 作品番号104 ハース版"(1988年録音)
原題: Bruckner Symphony No.4 "Romantische" in E-flat major (WAB 104) Edition Haas


他に比類するものが無いほどの、
偉大な芸術作品です。

私はブルックナーという作曲家は、
世界最高峰の交響曲作曲家だと、確信しています。

この曲に関して、語る言葉は非常に無力です。
これはただ、分かる人間には分かる種類の音楽だと思います。
曲について、多くの言葉を尽くそうとは思いません。


セルジウ・チェリビダッケという音楽家は、
この偉大な作品と同じくらい偉大な演奏を行っています。


―演奏について―

第1楽章
Bewegt, nicht zu schnell”(運動的に、しかし速すぎずに)
3つの主題を持つソナタ形式、変ホ長調、2/2拍子


曲の開始部分、
弦楽器のトレモロの中、
ホルン、そしてフルート、クラリネットが主旋律を奏でます。
「ブルックナー開始」と呼ばれる、非常に神秘的な箇所です。

トランペットが第一主題を力強く奏でます。
劇的で、峻厳で、掛け値なしに偉大な音楽です。
全ての事象が、上へ上へ向かい、昇りつめていくようです。

異常な脱力感がある第二主題。
音楽は一気に停滞します。
深刻な表情。

第三主題は、既に第一主題の内に萌芽を見せています。
それでは、同じことの繰り返しではないか?
断じて否。
これでしかありえないような必然性が、確かにあるのです。

全体的な進行(信仰)はコラールにより形作られます。

第2楽章
Andante quasi Allegretto
A - B - A - B - A の5部形式、ハ短調 4/4拍子


非常に瞑想的な音楽です。
第一楽章で、既に予感はありましたが、
ここではっきりと分かります。
もはや、音楽は先へ進もうとしません。
一瞬の中に「永遠」という概念が、明確に刻印されます。

第3楽章
Scherzo. Bewegt, Trio. Nicht zu schnell. Keineswegs schleppend -
A - B - A の3部形式、変ロ長調 2/4拍子


異常なまでの精緻さ・・・
これは、ベートーヴェンの交響曲第9番のスケルツォ楽章の完成形と言えるべきものです。

第4楽章
Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell
3つの主題を持つソナタ形式、変ホ長調 2/2拍子


今までの楽想、全てが結合されます。

コーダについてのみ述べます。
ここで、チェリビダッケは楽譜を改編しています。
(ヴィオラの伴奏の部分です。)
過度のアクセントを第一拍目に与えているのです。
これが、見事な演奏効果を与えています。

私はこの箇所で奇跡を体験することが出来ました。
上り詰めて、上り詰めて、解放されます。
圧倒的な、カタルシスを与え、
ここで「時間」は「永遠」というテーゼを与えられるのです。






テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2011/03/13(日) 23:15:15|
  2. チェリビダッケ批評
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