生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

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ニーチェについて


超訳 ニーチェの言葉超訳 ニーチェの言葉
(2010/01/12)
白取 春彦

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今回の更新は、敢えて、上品ではない、はっきり言って下品な文体で書く。

<ニーチェについて>

私はニーチェという人物を、
「哲学者」であり「キチガイ」であり「凡人」でもあり「ペシミスト」であると確信している。
矛盾している?いや、矛盾していない。人は自己の中に常に矛盾を孕んでいる。

最近、「超訳 ニーチェの言葉」という本が出版され話題になった。
売り上げはかなりのものとなった・・・
この本は流行りモノに目が無い人、行間を読めない人に絶賛された。
(出版社の宣伝に騙されるアホが余りにも多すぎる!)


断言する。

この本は正真正銘の「クソ」だ。


例えばこの「超訳 ニーチェの言葉」には、

「自分を常に切り開いていく姿勢を持つことが、この人生を最高に旅することになるのだ」
Lernen wir besser uns freuen, so verlernen wir am besten, anderen wehe zu tun.

という言葉が紹介されている。
これは「ツァラトゥストラ」からの引用だ。
この言葉だけみると、非常にポジティブな言葉のように感じる。
この本では短いセンテンスだけを抽出し安易な解釈を行っている。
「自分を常に~」
この言葉の前後に歴然と存在する絶望がなに一つ描かれていない。
文脈の中でしか理解し得ないものがニーチェの著作には確かに存在する。
この、
「自分を常に~」というセンテンスも
絶望、慟哭、虚無、無念を孕んだ一連の文章の流れの中でこそ光り輝く。
センテンスのみを取り出して、理解した気になる。
(極論だが)それでは相田みつをの作品を読み、理解したのと同じようなレベルだ。

何故、ニーチェという論理的な思考を極限まで推し進めた人の文章を、
一つのセンテンスで解釈しようとするのか?
売れれば良いという資本主義の最も悪しき面のように感じる。
(一般的にニーチェは散文的なスタンスの哲学者だという認識が強いが、
私の見解ではニーチェは非常に論理的な推敲を重ねた哲学者だ。)

この方法では違うんだよ!
ニーチェは違うんだよ!
「論理的であること」
それを人間の意志でどこまで探究できるか、
それに命を賭けてたんだよ!

ニーチェは晩年、
論理的な思考の追求の果てで、
論理的思考の彼岸を見つめるあまり、
苦しみの果て、発狂して死んでんだよ!

ニーチェの本当の著作である、
「ツァラトゥストラ」を読め!
「善悪の彼岸」を読め!
「道徳の系譜」を読め!

そして、
この文章に託された想いを、
その意味を、

自分で考えろ!

自分自身で、悩んで、苦しんで、考え抜いた結論にこそ価値があるんだよ!


<この本が持て囃される社会的風潮に対して>

簡単に人を信じるな。
易々と他人に影響されるな。

文字なんて活字に組まれ、
本になると立派なことを書いているように見えるもんなんだよ。

しかし、言葉なんてたいしたことないんだからな。
(言葉というのは、明らかな矛盾(バグ)を抱えた不完全なツールである。)


書かれた文字を疑え、
語られた言葉を疑え。

そして、最後に、いちばん問題なのは、
何か自分以外のものに過度に期待し、
判断を全面的に他者に依存することだ。
むやみやたらと他人を信じるなよ。
他人を尊敬するなよ。

全ての文字には「嘘」が存在し得る。

むやみやたらにこの本が評価されていることに、吐き気がした。
だから、あえて批判を買うような文章を書いた。

そして、この文章にも「嘘」が存在し得ることを決して忘れてはいけない。





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テーマ:思索 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/04/17(日) 02:27:53|
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