生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

チェリビダッケ批評 24 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調

EMIから販売されている、チェリビダッケの演奏をレヴューします。
これは24回目のレビューになります。

24回目の曲目は、
"チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調"(1991年録音)
原題: Tchaikovsky Piano Concerto No.1 in b-moll


ピアニストはダニエル・バレンボイムです。
この曲はまぎれもなく傑作です。
ピアノ・コンチェルトの中でも5指に入るのではないでしょうか。
そんな曲をチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルが演奏したら、
想像するだけ鼻血が出そうです。

演奏は、やはりというべきか、スローテンポ。

第一楽章
冒頭のあの有名な個所を弦楽器が入念に、心をこめて歌っています。
続く、ピアノのカデンツァでさえ、テンポは遅めです。
バレンボイムはチェリビダッケを尊敬していたようですから、
敢えて、この解釈に従ったのでしょう。
そして再び、現れるテーマ、
この説得力は一体何なんでしょう?
威厳・確信に満ちた音楽です。
この楽章を聴いていて痛感させられるのは、
ピアニッシモとフォルテッシモのあり得ないぐらいの「極端性」
少し言葉では表現しづらいのですが、両者の間の幅の広さがあり得ない程に広いのです。

第二楽章
アンダンティーノは非常に優しい音楽になります。
(しかし、背後でなっている弦楽器のピッツィカートは凄い!
何十人で演奏しているのに、まるで一人で演奏しているように聴こえます。)
この音楽の持つ「儚さ」。
音は発生したら、その瞬間から減衰(死)へ向かいます。
(このことはエトムント・フッサールという哲学家が詳しく思索しています。)
チェリビダッケという音楽家はそのことに対し非常に意識的で、
(というか、音、音響に対して非常に関心を持った音楽家でした。)
これほど「儚さ」を持った音楽も稀な程です。

第三楽章
音楽自体が終わることを拒否しているような、そんな印象を受けます。
テンポは非常に適切です。
また、クライマックスへ向けてのパースペクティブも立派です。

結論
このような大衆曲、ポピュラーになり過ぎた感のある音楽。
そのような曲でも、いくらでも新しいことを気づかせてくれる。
それがセルジウ・チェリビダッケという音楽家なんだと、
こんな音楽家は音楽史の中でも、空前絶後だと、
胸を張って断言できます。


チャイコフスキー&シューマン:ピアノ協奏曲集チャイコフスキー&シューマン:ピアノ協奏曲集
(2002/12/11)
バレンボイム(ダニエル)

商品詳細を見る




FC2ノウハウ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2011/12/20(火) 23:13:47|
  2. チェリビダッケ批評
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<Dream Theater Perfect Discography | ホーム | FacebookとBlog>>

コメント

Re;興味あります

四季歩さん、コメントどうもありがとうございます。
>バレンボイム指揮で、ピアニストがランラン
これは私も聴きました。
笑っちゃうほど、全く違う音楽になっています。

四季歩さんは、MicrosoftのSkyDriveというサービスをご存知ですか?
一言で言うと、ファイル共有サービスです。
もしよろしければ、このチェリビダッケ&バレンボイムの音源をアップロードして、共有しましょう。
(チェリのこのCDは、今高いですからね。)
  1. URL |
  2. 2011/12/27(火) 19:31:40 |
  3. ヒロチェリ #-
  4. [ 編集 ]

興味あります

私は、この曲の音源はまだまだ4枚しか持っていません。
その一つに、バレンボイム指揮で、ピアニストがランラン
というのを持っています。
これを気に入っているのですが、チェリビダッケ指揮のとき、
バレンボイムがどういう演奏だったのか、聴いてみたい(笑)
違うと思うのです。
興味津々ですね。
  1. URL |
  2. 2011/12/26(月) 21:07:39 |
  3. 四季歩 #ipmCGEIo
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hiroceli.blog137.fc2.com/tb.php/155-31534983
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ヒロチェリ

Author:ヒロチェリ
FC2ブログへようこそ!
クラシック音楽を中心に、色々と書いています。

カテゴリ

クラシック音楽 (52)
チェリビダッケ批評 (25)
セルジュ・チェリビダッケ (12)
J.S.バッハ (4)
ベートーヴェン:交響曲 (0)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ (0)
ブルックナー:交響曲 (1)
マーラー:交響曲 (3)
クラシック音楽について (4)
Jazz/Progre/Rock等 (14)
Dream Theater (7)
日々の生活 (14)
お気に入りの歌詞 (3)
書籍 (4)
真理 (2)
映画 (4)
アメリカン・ニューシネマ (2)
IT(Information technology) (3)
21世紀の精神異常者 (4)
お薬をどうぞ (2)
Twitter (44)
未分類 (3)
絵画&写真 (0)
Studio album (0)
Sergiu Celibidache (2)
プログレ (0)

最近の記事+コメント

FC2カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
857位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
クラシック
60位
アクセスランキングを見る>>

全記事(数)表示

全タイトルを表示

ブロとも一覧


クマでもわかる物理学最新トピックス

〜TOMOHISA SUZUMURA’S CRITICAL SPACE/鈴村智久の批評空間〜

厳選!ダンス動画

【三日坊主日記】改め・・・『考え中』

Ragdollの主題による変奏曲

知好楽@瀬戸田

Violino~クラシックのある生活~

四季歩のつれづれ

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

最新トラックバック

音楽 ハイドン チェリビダッケ ヘロイン 映画

HDD 外付け ハイドン Haydn Bruckner Tchaikovsky Celibidache ブルックナー チェリビダッケ Record ルーマニア Sergiu ランボー ブレイク 翻訳 ドストエフスキー 堀口大學 小林秀雄 google  アメリカン・ニューシネマ スタンリー・キューブリック サム・ペキンパー シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem エベレスト 世界一  チョモランマ Everest ネパール チベット Gould Bach Glenn グールド グレン・グールド バッハ ヱビス 黒ラベル チェコ プレミアム・モルツ エーデルピルス ビール サッポロ ピルスナー・ウルケル ベルティーニ マーラー ギーレン テンシュテット SonicStage オーディオプレイヤー iTune foobar2000 AudioGate ライブラリ 音質 イコライザ AIMP2 Web Browser Opera Iron ブラウザ ウェブブラウザ 仏教 Mahler Schubert シオラン アフォリズム Beethoven 交響曲 ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー チャイコフスキー Dream ドリーム・シアター プログレ Theater ピアノ協奏曲 Blog ブログ ブクレコ Facebook ピアノ・ソナタ ベートーヴェン ミュンヘン・フィル トラックバックテーマ 掲示板 Amazon ムソルグスキー ラヴェル 光の帝国 マグリット Zeppelin レッド・ツェッペリン Led ジミー・ペイジ Radiohead ハルシオン ロヒプノール ベゲタミン パキシル トランキライザー デパス カート・コバーン 睡眠薬 ティモシー・リアリー キリスト 人体実験 ゲーテ 善悪の彼岸 白取春彦 ニーチェの言葉 超訳 道徳の系譜 ニーチェ ツァラストラ バレエ ベジャール シカゴ交響楽団 天才 文化会館 バレンボイム ギエム ボレロ バロウズ ヘロイン Heroin シュルレアリスム 上野 ベルギー アート 絵画 ブーレーズ 現代音楽 フーガ バロック ゲーベル フーガの技法 レオンハルト エマール クラシック音楽 管弦楽曲 EMI オーケストラ ロメオとジュリエット ソナタ形式 くるみ割り人形 Nutcracker 組曲 花のワルツ ニュルンベルクのマイスタージンガー 喜劇 悲劇 指輪 前奏曲 序曲 ワーグナー トリスタンとイゾルテ 白痴 悪霊 未成年 罪と罰 文学 ロシア カラマーゾフの兄弟 楽章 オーケストレーション ハ短調 クラシック ブラームス 地震 被災者 原発 津波 計画停電 東北関東大震災 東日本大震災 東電 福島 東京電力 クラリネット スケルツォ 根本敬 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹 田園 ロマン派 キース・ジャレット ヴァント シューベルト リヒテル ベルリオーズ スメタナ マイルス ビバップ エヴァンス ジャズ 大地の歌 ミュンヘン メンデルスゾーン シューマン モーツァルト 時間 偉大 奇跡 カタルシス 永遠 ソナタ バーンスタイン 悲愴 フランス 音楽 芸術 呪われた部分 メタル トッティ 長調 ピアニッシモ フォルテッシモ モダン・オーケストラ ピリオド・オーケストラ アレグロ マイルス・デイビス ピアノ ロック EMI 救済 スピード 覚醒剤 スレイヤー スラッシュ レイン・イン・ブラッド メガデス ヘビー・メタル アンスラックス メタリカ HR/HM フルート München 北ドイツ 真夜中のカーボーイ 

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSリンクの表示

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。