生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

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真夜中のカーボーイ (Midnight Cowboy)

<ストーリー>

ジョー(ジョン・ヴォイト)はテキサスの田舎町から、憧れのニューヨークにカーボーイ姿で乗り込んできた。
ジョーは上流階級の女性に自分の体を売ることで金を稼ごうともくろんでいるが、
現実はそう上手くはいかない。

そんなとき同じく貧乏なイタリア系青年ラッツォ(ダスティ・ホフマン)と知り合い、
彼のねぐらで二人は共同生活を始める。
ラッツォは足の悪い小男で、おまけに肺を病んでいて、咳ばかりしている。
そこは警察によって封鎖され、廃墟になったビルの一室で、もちろん電気もない。
ジョーはラッツォをドブネズミと呼び、彼が万引きで生計を立てているのを知って軽蔑するが、
やがてこの悲しい青年に少しずつ心を許していく。

ラッツォはニューヨークで生きていく術をジョーに教えてくれるが、
彼自身落ちこぼれなのでそれほど説得力があるようには思えない。
実際何をやってもうまくいかない二人は、たちまちその日の食事にも窮することになる。
ジョーはテキサスから持ってきた唯一の財産と言うべきラジオを5ドルで売り払うことになる。
ある日二人は奇妙なパーティに招待され、そこで金持ち女を知る。
その女の紹介でジョーは新しい客を得て、ようやく二人に運が向いてきた矢先、
ラッツォの病気が悪化し、ジョーはラッツォの夢を叶えるべく、二人でフロリダに行くことを決意する。
そしてその金を作るために、彼に誘いをかけてきた気のいい男から、60ドルもの大金を奪う。

夢に見た憧れのフロリダに向かうバスの中で、
ラッツォはジョーに「向こうに着いたらもう自分をドブネズミと呼ぶな」という。
しかしその声は弱々しい。やがてお漏らしをして座席で泣き始める。
体が衰弱して、もう自分で手足を動かすこともできない。
あまりにいたたまれない・・・

ジョーは途中でラッツォの服を買い、自分もカーウボーイの衣装を捨てる。
過去を捨てた・・・未来に向かって・・・
そして、「フロリダでは俺は外に出て働く」と彼に告げる。二人で堅気の生活をしようと決心するのだ。
しかしラッツォは答えない。フロリダのマイアミを目前にして、すでに彼は死んでいたのだ。
茫然自失するジョーをバスの窓越しにとらえながら、この映画は終わ終末を迎える。

<感想>
あまりに理不尽、ゆえに人の心をえぐる。

アメリカン・ニュー・シネマ(1960年代後半~1970年代前半のアメリカ映画)の中でも、傑作中の傑作。
アメリカン・ニュー・シネマの作品では大抵が、主人公が死ぬ、あるいは精神的に破綻することにより終末を迎える。

現代のハリウッドでは、作り得ない作品です。

私は10代後半にこの作品を見て、非常に衝撃を受けました。
悲劇でしか終わることのできないテーマ。
そして、人の悲しみは、悲劇によって、救済される。


ダスティ・ホフマンは迫真の演技を見せている。
気味の悪いほどに、異常な迫力があり、
彼のキャリアの中でも最高の演技だと思います。


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(2007/01/26)
ダスティン・ホフマン、ジョン・ボイド 他

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テーマ:考えさせられた映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/11/28(日) 20:20:09|
  2. アメリカン・ニューシネマ
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