生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

チェリビダッケ批評 03 モーツァルト交響曲第40番

モーツァルト:交響曲第40番/Mozart/Haydn: Symphoniesモーツァルト:交響曲第40番/Mozart/Haydn: Symphonies
(2007/01/01)
モーツァルト、 他

商品詳細を見る


EMIから販売されている、チェリビダッケの演奏をレヴューします。
これは第3回目のレビューになります。

第3回目の曲目は、
”モーツァルト 交響曲第40番 ト短調” (1994年録音)

モーツァルトは41曲の交響曲を残しています。
最後から2番目の交響曲ですね。

交響曲全41曲中、短調の曲は2つしかありません。
その2つの内の1つです。(他の短調交響曲は第25番)
その両方がト短調であるため、こちらを「大ト短調」、
25番を「小ト短調」と呼ばれることがあります。

私はモーツァルトの神髄は長調にあると考えているので、
この曲に関しては、あまり好意的とは言えません。
しかし、魅力的な曲だとは思います。


チェリビダッケがこのような古典派(ハイドン、モーツァルト、初期のベートーヴェン)の
作品の演奏を行う際には、ある種の違和感、距離感があります。

第1楽章
1.Molto allegro

非常に有名な冒頭部分です。このように有名な作品の場合、
伝統というか、このように演奏すべき、というのが決まっているものなのですが、
チェリビダッケは、そのような伝統を拒否しています。

インパクトがあるモティーフなので、それを強調するように演奏することが、多いのですが、
チェリビダッケの場合、割とさらっと流します。それは、全体の構築性のためです。

第2楽章
2.Andante

チェリビダッケとミュンヘンフィルはこのような、穏やかな音楽を奏でるときに、
最大限の魅力を発揮します。ひたすら美しく、そして儚い音楽です。

第3楽章
3.Menuetto (Allegretto)

異常に緊張感のある音楽です。
メヌエットというより、スケルツォと呼ぶ方がふさわしい気がします。

私はこの交響曲の中ではこの楽章が最も好きです。
チェリビダッケの演奏は、ややゆったり過ぎるかなという気もします。
ただ、オーケストラの透明感、トリオとの対比は見事なものです。

第4楽章
4. Finale (Allegro assai)

この楽章に関しては、緊張感に満ちています。
曲もそうですし、演奏もそうです。
この曲の演奏時、チェリビダッケは82歳でしたが、
とてもそのような老人の音楽には聴こえません。
覇気に満ちています。
そして、緊張感を保持したまま、悲劇的なクライマックスを迎えます。

<全体を通じての感想>
これが本来のモーツァルトかと、問われれば、少し違うかもしれません。
チェリビダッケは生前、「モーツァルトの音楽はサラダだ」という旨の発言をしています。
チェリビダッケ自身が、あまりモーツァルトに関心がなかったのかもしれません。

しかし、非情に説得力のある演奏ではありますし、
他の演奏では気付けなかったことを教えてくれる演奏でもあります。


次回はは、またハイドンに戻り、交響曲第92番「オックスフォード」の演奏を取り上げます。
"





スポンサーサイト

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2010/12/11(土) 05:40:10|
  2. チェリビダッケ批評
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<チェリビダッケ批評 04 ハイドン交響曲第92番「オックスフォード」 | ホーム | チェリビダッケ批評 02 ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hiroceli.blog137.fc2.com/tb.php/81-32c28c98
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ヒロチェリ

Author:ヒロチェリ
FC2ブログへようこそ!
クラシック音楽を中心に、色々と書いています。

カテゴリ

クラシック音楽 (52)
チェリビダッケ批評 (25)
セルジュ・チェリビダッケ (12)
J.S.バッハ (4)
ベートーヴェン:交響曲 (0)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ (0)
ブルックナー:交響曲 (1)
マーラー:交響曲 (3)
クラシック音楽について (4)
Jazz/Progre/Rock等 (14)
Dream Theater (7)
日々の生活 (14)
お気に入りの歌詞 (3)
書籍 (4)
真理 (2)
映画 (4)
アメリカン・ニューシネマ (2)
IT(Information technology) (3)
21世紀の精神異常者 (4)
お薬をどうぞ (2)
Twitter (44)
未分類 (3)
絵画&写真 (0)
Studio album (0)
Sergiu Celibidache (2)
プログレ (0)

最近の記事+コメント

FC2カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
音楽
447位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
クラシック
37位
アクセスランキングを見る>>

全記事(数)表示

全タイトルを表示

ブロとも一覧


クマでもわかる物理学最新トピックス

〜TOMOHISA SUZUMURA’S CRITICAL SPACE/鈴村智久の批評空間〜

厳選!ダンス動画

【三日坊主日記】改め・・・『考え中』

Ragdollの主題による変奏曲

知好楽@瀬戸田

Violino~クラシックのある生活~

四季歩のつれづれ

カレンダー(月別)

05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

最新トラックバック

音楽 ハイドン チェリビダッケ ヘロイン 映画

HDD 外付け ハイドン Haydn Bruckner Tchaikovsky Celibidache ブルックナー チェリビダッケ Record ルーマニア Sergiu ランボー ブレイク 翻訳 ドストエフスキー 堀口大學 小林秀雄 google  アメリカン・ニューシネマ スタンリー・キューブリック サム・ペキンパー シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem エベレスト 世界一  チョモランマ Everest ネパール チベット Gould Bach Glenn グールド グレン・グールド バッハ ヱビス 黒ラベル チェコ プレミアム・モルツ エーデルピルス ビール サッポロ ピルスナー・ウルケル ベルティーニ マーラー ギーレン テンシュテット SonicStage オーディオプレイヤー iTune foobar2000 AudioGate ライブラリ 音質 イコライザ AIMP2 Web Browser Opera Iron ブラウザ ウェブブラウザ 仏教 Mahler Schubert シオラン アフォリズム Beethoven 交響曲 ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー チャイコフスキー Dream ドリーム・シアター プログレ Theater ピアノ協奏曲 Blog ブログ ブクレコ Facebook ピアノ・ソナタ ベートーヴェン ミュンヘン・フィル トラックバックテーマ 掲示板 Amazon ムソルグスキー ラヴェル 光の帝国 マグリット Zeppelin レッド・ツェッペリン Led ジミー・ペイジ Radiohead ハルシオン ロヒプノール ベゲタミン パキシル トランキライザー デパス カート・コバーン 睡眠薬 ティモシー・リアリー キリスト 人体実験 ゲーテ 善悪の彼岸 白取春彦 ニーチェの言葉 超訳 道徳の系譜 ニーチェ ツァラストラ バレエ ベジャール シカゴ交響楽団 天才 文化会館 バレンボイム ギエム ボレロ バロウズ ヘロイン Heroin シュルレアリスム 上野 ベルギー アート 絵画 ブーレーズ 現代音楽 フーガ バロック ゲーベル フーガの技法 レオンハルト エマール クラシック音楽 管弦楽曲 EMI オーケストラ ロメオとジュリエット ソナタ形式 くるみ割り人形 Nutcracker 組曲 花のワルツ ニュルンベルクのマイスタージンガー 喜劇 悲劇 指輪 前奏曲 序曲 ワーグナー トリスタンとイゾルテ 白痴 悪霊 未成年 罪と罰 文学 ロシア カラマーゾフの兄弟 楽章 オーケストレーション ハ短調 クラシック ブラームス 地震 被災者 原発 津波 計画停電 東北関東大震災 東日本大震災 東電 福島 東京電力 クラリネット スケルツォ 根本敬 ザ・ワールド・イズ・マイン 新井英樹 田園 ロマン派 キース・ジャレット ヴァント シューベルト リヒテル ベルリオーズ スメタナ マイルス ビバップ エヴァンス ジャズ 大地の歌 ミュンヘン メンデルスゾーン シューマン モーツァルト 時間 偉大 奇跡 カタルシス 永遠 ソナタ バーンスタイン 悲愴 フランス 音楽 芸術 呪われた部分 メタル トッティ 長調 ピアニッシモ フォルテッシモ モダン・オーケストラ ピリオド・オーケストラ アレグロ マイルス・デイビス ピアノ ロック EMI 救済 スピード 覚醒剤 スレイヤー スラッシュ レイン・イン・ブラッド メガデス ヘビー・メタル アンスラックス メタリカ HR/HM フルート München 北ドイツ 真夜中のカーボーイ 

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSリンクの表示

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。