生きること、死ぬこと、それ以上のなにか・・・

このブログでは、音楽、なかでもクラシック作曲家である「バッハ」を中心に取り上げます。 また演奏家、CDについての批評も行います。 ちなみに私は指揮者のセルジュ・チェリビダッケに深く傾倒しております。

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チェリビダッケ批評 13 スメタナ 我が祖国より 「モルダウ」

EMIから販売されている、チェリビダッケの演奏をレヴューします。
これは第13回目のレビューになります。

第13回目の曲目は、

"スメタナ 我が祖国より 「モルダウ」"(1986年録音)
原題: Smetana Vltava from Ma Vlast


とても有名な曲です。
モルダウのメロディーはほとんどの方が聴き覚えがあるのではないでしょうか。

スメタナの「我が祖国」という作品は、
あえて、一言でいえば、
チェコという国のナショナリズムの高揚を作品化したものだと言えます。
チェコという国はこんなに素晴らしいんですよ、ということを、
連作交響詩という形で表明しているように感じます。

この、「我が祖国」は全部で6つの曲から、構成されています。
はっきり言って、どの曲も似たようなものです。
(全曲通して聴くと、非常に疲れます。
「はいはい、チェコはいい国だね。分かったから、もういいよ。」
という感じです。 彡(´・_・`;)彡ヒューヒュー
すきま風が吹いているようにも感じます。)

この曲の演奏では、一般的に、
ラファエル・クーベリック指揮のものが名盤とされているようですが。
(クーベリックはチェコ出身の人です。)
私は、あまり評価してません。
クーベリック自体は非常に好きな指揮者なのですが、
「我が祖国」という曲が、あまりメリハリのない曲なので、
非常に一面的というか、なんというか・・・
(政権演説を聴いているような気分になります。)


「モルダウ」はこの曲集の中でも、最も起伏に富んでいるので、
この曲単独での演奏機会が多い状態です。
この曲だけ取り出して聴くなら、まぁ疲れません。


だいぶ、否定的なことを述べましたが、チェリビダッケの演奏は非常に立派なものです。

―演奏について―

まず、冒頭のフルートの音色に注目してみてください。
この圧倒的な静寂!
深い海の中で音楽を聴いているようです。
音は確かに鳴っているのに、
無音の状態より、静寂を感じさせます。


そのトーンを維持したまま、旋律は弦楽器群に移行します。
ここで朗々と詠われる、あの主題。

このメロディーは余りにも単純なものなのかもしれません。
しかし、単純さを突き詰めることでしか、表現できないこともあります。
この部分は偉大だといっても過言ではないと思います。


続いて、管楽器を中心に曲は展開していきます。

そして、また、あの主題が再現され、弦楽器で奏されます。
この部分での確信に満ちた表情。
この演奏の白眉の部分です。


曲はその確信を持ったまま、完結します。

チェリビダッケの演奏で聴くと、
他の演奏家の演奏で得た印象と全く異なる印象を受けることが多々あります。
この曲は、その好例だと思います。
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2011/03/13(日) 15:01:27|
  2. チェリビダッケ批評
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